叙情詩と心理学 2
ゲドは英雄としての一生のはじまりとして、魔法使いになるべく修業します。
しかし、その魔法を使って冥界から死者を呼びだしたことから、自らの影に追われ、ものごとの真の名称を告げる言葉の意味と、沈黙の重さをいやというほど知らされるのです。
すべての人は、自ら知る自分の他に無意識の影の領域を持っています。
しかし、その影の存在を知り、それを飼いならしてこそ、全き人間として英雄の道を歩けるようになるのです。
影に追いまわされて疲れ切ったゲドは、師の教えによって逃走をやめます。
影と対決し、はじめてそれが自分の半身であったことを理解するのです。
第一部では、一つ名前で結ばれた自分と自分の分身との統合の過程である青年期の問題が語られています。