一次産品価格の部分的回復 4
その他の産品については、近年の価格低下が生産を減少させたので、生産と需要のバランスがとれて来ています。
しかし、茶を例外として、在庫が依然として大きく、近い将来の価格上昇を制約するでしょう。
需要の軟化および先進工業国における備蓄の取り崩しのため、石油価格は1983年の第一四半期に下落し、それ以来、安定しています。
先進市場経済国の石油消費はいまだ景気回復を反映していません。
事実、過去の価格急増に促された消費の減少傾向が、ペースは遅くなりましたが、未だ続いています。
開発途上国の石油消費は、経済停滞のため、急減しています。
OPEC諸国による生産制限によって、価格の一層の低下に歯止めがかかっている状況です。
1984年には、先進市場経済国の石油需要は、ここ数年間で初めて、増大を示すものと見込まれます。
さらに、開発途上国の1984年~1985年における経済成長率は若干上昇する見込みであり、その石油需要も幾分回復するでしょう。
従って、石油価格の一層の下落は見込まれず、今後は先進市場経済国のインフレ率とほぼ同率の上昇を示すでしょう。