一次産品価格の部分的回復
各国政府が、産業部門別の高失業に起因する保護主義圧力の高まりに抗することができれば、貿易環境に改善をもたらすような雰囲気の変化を醸成することも可能でしょう。
反対に、保護主義圧力が実際の行動に結びつくこととなれば、管理貿易への移行に一層の拍車を掛けることとなるでしょう。
1983年を通じて、国際的に取引される非燃料一次産品の価格は、過去2年間の急激な下落から、回復しはじめています。
ある価格は力強い反騰をみせているのに対し、他の価格は依然として沈滞しています。
平均すると、価格上昇は穏やかであり、これまでの価格下落に比して価格上昇幅は極めて小さいものと言うことができます。
欧州および日本の景気回復は比較的軟弱なものにとどまることが予想され・・・
また、多くの市場における工業原材料生産の過剰設備の存在およびいくつかの産品にみられる大量の在庫を考えると、1984年~1985年において価格が顕著に上昇する見込みはうすいのです。
その結果、80年代の半ば頃まで、平均して、価格は1980年の水準を約20%下回るものにとどまります。
・・・このような価格見通しは、開発途上国および先進市場経済国双方に重要な意味を有しています。