植物の未来 4
ヒトが雑食性の動物に進化した頃から、健康な暮らしには、多様な食べ物を摂取することがとても大切だったに違いないからです。
ヒトは、健康にどうしても欠かせないビタミンを自分の体内で合成することができません。
また、タンパク質を構成するアミノ酸のなかにも、体内では合成できず、必須アミノ酸のように食べ物から摂らなければならないものもあります。
多様な食べ物を食べることが、健康の秘訣であることの理由はそれだけにとどまらないのです。
ヒトが食料にしていた野生の植物は、動物に食べられないように、アルカロイドなどいろいろな毒成分を含んでいます。
毒と薬は紙一重という言葉があるが、少しだけ口にすれば薬になる薬草も、大量に摂取すれば毒になります。
作物として育種されたものの多くは、食べても毒にも薬にもならない(もちろん栄養にはなる)植物です。
しかし、野生のものは、少し食べる分にはよいですが、大量に食べると毒になるものが少なくないから注意が必要。
山菜として人気のあるフキにも、フキノトキシンという発がん物質が含まれているから食べ過ぎは禁物です。